ハウルの動く城 特別収録版 |ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
ハウルの動く城 特別収録版
出演:
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日 2005-11-16
定価:¥8,925(税込)
価格:¥6,694(税込)
国内はもちろん海外でも高い評価を受けた『千と千尋の神隠し』から3年を経て、宮崎駿監督が発表した長編アニメーション(2004年公開)。魔女の呪いで90歳の老婆に変えられてしまった少女ソフィーと、人々に恐れられているが実は臆病者の美青年魔法使いハウルが、王国の争いに巻き込まれながら心を通わせていく。ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「魔法使いハウルと火の悪魔」を原作としたファンタジーだ。
ハウルの城がもやの中にその姿を現すファースト・シーンだけで観客を別世界に引き込む手腕からして、やはり圧倒的。エピソードの因果関係などが若干わかりにくいきらいはあるものの、晴れた日の海の輝き、静謐に佇む湖が与える安らぎ、日常の中に訪れる平和な時間といった、何気ない一瞬の素晴らしさに心を奪われずにおれない。「千と千尋?」同様に、大筋と言うよりは細部にこそ味がある作品と言えそうだ。(安川正吾)
「物語」というよりも「世界」 2006-06-21
評判がいまいちだったので何となく観ていなかったが、ふとした機に観てびっくり。これ以上ないのでは、と思えるほどの作品だ。
好みを言えば、ハウルの体、もう少しセクシーだったらなぁ…。美しくあるためには、やはり容姿・声に合せて程よい体も必要かと。(おしりはgood!)
この映画の評価が割れるのは日本だけでないらしく、米や評判いい仏のamazonでも◎と×の二極化だ。タイプ的に何が違うのだろうか。右脳派と左脳派?…謎の謎である。
…正しい解釈などないと思うが、私が感じたのは↓の通り。
「ハウルにはストーリー性がない」とよく耳にするが、何故戦争が起こっているか、ソフィーが老婆になったのはどうしてかなど、そう読解の設問のような事を考えて観ていると混乱は免れないだろう。
ハウルは、「物語」というよりも「世界」だと思う。…ある主題のもと筋立てに沿い構築された物語というよりは、独自の法則が働いている異次元空間の出来事なのだ。だから、戦争も不可解な加減齢等諸々も、どうしてもこうしてもなく起こるものは起こるのだ。
あの世界なりの筋はあると思うが、ひとまず置いておいて、見知らぬ国(or星?)に踏み入れたつもりで、心を真っ白にして、目の前のスクリーンの世界に没入して楽しみたい。そこにうまく入り込めた時、「訳が分からない…」等の疑問も根本から払拭され、奇異だが非常に魅力的な異文化体験が待っている。
宮崎監督は心地よい視点や都合のいい理屈といったものに安住することなく、ストイックに物事を見極め、消化し、独自の手法で描こうとする超リアリストでもあると思う。そんな彼を土壌にして出来したこの作品には、世の中の様があの独自の世界の細部にわたって翻訳され描かれている。もっとも、それらは「主題」というよりは「スタンス」くらいのものだと思うが。とにかく、今回の作品は芸術的だ。是非あと何回も観たい。
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この記事は2006/7/25に作成しました。
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